みさこう探究的な学び

 グローバル化や高度情報化が急速に進み、SDGsや多様性といった新たな概念が日常生活の中でも当たり前になるなど、現代社会はめまぐるしい速さで変化を続けています。これまでは、「いかに早く正解にたどり着くか」という「絶対の答え」があることを前提としたデジタルな学力が求められてきました。しかし、現在は「答えがない世界において、いかに多くの人に共感してもらうことのできる答えを生み出すのか」という、一つ一つの事象に対応した総合的でアナログな学力が求められるようになっています。

 そのような状況の中、三崎高校では、新しい価値の創造やコミュニティを支える人材の育成、地域課題の解決に向けて個別最適化された学びを「総合的な探究の時間」を中心として学校活動の様々な場面で行っています。それらを相互に関連させて、教科等横断的な学習を行い、体系的・系統的に位置づけたカリキュラム等を開発し、地域活性化への持続的な貢献や地域の担い手の育成等に力を注いでいます。

ブイアート
SDGs学習

「未 咲 輝 学」

 系統的かつ、持続的な地域協働活動の取組を行っていくために、令和2年度より学校設定科目「未咲輝学」を開講しました。学年ごとにテーマを決めて学習活動を行い、3年間の系統的な授業を通してブーメラン人材として必要な力を育成することを目標としています。

1年生は、「地域理解」をテーマに活動します。地域の郷土館の学芸員や地元企業の人に協力してもらい、地域の史跡見学や調査・研究等の活動を行い、自分たちが学校生活を送る佐田岬半島についての理解を深めます。

 2年生は、「地域課題の発見・解決」をテーマに活動を行います。地域課題を経済的側面から考察するために、経済産業省と内閣官房(まち・ひと・しごと創生本部事務局)が提供しているRESAS(地域経済分析システム)を用いてグループごとにテーマを設定して、研究を進めます

 3年生は、「ブーメラン人材として」をテーマに活動を行います。外部の専門家や各種関係団体にアドバイスをいただきながら、地域資源を素材としてビジネスプランを作成します。地域の特色を生かしたビジネスプランの作成を通して、地域経済を支えることのできる起業家の育成を目指しています

未咲輝学 史跡見学
未咲輝学 裂織り 

「せ ん た ん 部」

 せんたん部とは、地域活性化に取り組む有志のグループです。せんたん部は、地域課題を高校生ならではのクリエイティブなアイディアで解決するために活動しています。三崎高校の探究活動における六つの研究グループの連携を図るとともに、せんたん部主催の多くの取組を行ってきました。その一例として、地域活性化シンポジウム「せんたんミーティング」の開催や、地域PR映画「せんたんビギンズ」の撮影及び上映、「#allwecando」プロジェクト、オンラインフェスティバルへの参加などが挙げられます。

 自分たちで地域課題を発見し、自分たちで地域の大人や外部の専門家と協働し、自分たちでその課題の解決に向けアクションを起こすというPBL型の活動を通して、課題発見・解決能力はもちろん、企画力やコミュニケーション能力、地域や学校への愛着などを高め、激動の現代社会をたくましく生き抜く力を身に付けます。

せんたんミーティング
せんたんビギンズ


地域みらい留学

「学校魅力化」の名の下に、全国各地で高校の在り方に変化が起こっている。

その変化は、進化とも言えるし、革命と呼んでも過言ではない。

愛媛県立三崎高校は全国募集を行っています。

愛媛県内だけではなく、全国各地から生徒を幅広く募集するため「地域みらい留学」に参加しています。

今日の延長線上にある道だけが、キミの道なのだろうか。

住む場所を変えれば、出会う人も変わる。

学ぶ場所を変えれば、新しい世界が見える。

決まりきったレールを越えて行こう。

当たり前を越えて行こう。

世代を越えて行こう。

過去の自分を越えて行こう。

その先には、キミだけの未来が待っている。

革命は終わらない。

未来は僕らの手の中。

きっと、大丈夫。

あなたを待っています。